代表的な匂いといえば

匂いについて語り始めると色々な意見が飛び交います。好きな匂い、落ち着く匂い、一日一回は匂いを嗅がないといけないなど、多様な反応が返ってくるので面白い。ただ匂いと呼称されるものが全て良い物とは限りません。このサイトでは人間の生活において切り離せない『匂い』について話をしていこう。

匂いと人間との関係を考える

不快な匂いよりは良い匂いで満たされたいと思っている人は多い。ただニオイを『匂い』とするか『臭い』とするかで議論は分かれる。一方で良いと言われれば、その反面で悪いと答える人がいるのは自然なことだ。そうした問題もまた人間関係に軋轢を生じさせることもある。分かりやすいのが汗の臭いや体臭などが当てはまる。夏場になれば誰もが汗を掻くことになるが、その量や外出している時間によって異なる。全く臭いがしないという人もいますが、普段から絶え間ない努力あってこそなし得る事が出来る成果だ。

ですがそうした手間を掛けるよりも、市販されている制汗剤や消臭スプレーなどを活用し、臭いが出ないよう努力する。だからこそアロマジュエルのような芳香剤を利用して匂いをごまかせるようにする、という方法をとっている人もいるでしょう。元々香水などの利用用途は人間の皮脂が溜まりに溜まった臭いを消すために使用していた、というのが原点だ。そうした点を考えると、人間にとって鼻を刺激するニオイの存在に対する手段は強いといえる。

昔からそうと言われていますが、それというのも人間にとってニオイほど感情を揺るがすものはないからだ。人間の五感の中でも特に嗅覚は、心身共に大きな影響を与え、様々な効果をもたらします。そのため、人によっては人間の生理や精神活動、果ては身体機能にも影響を及ぼすことが確認されている。古代の哲学者アリストテレスは、

『ニオイは不明瞭な感情を引き起こす。 良い匂いは身体に良く、悪い臭いは体に悪い』

といった見解を残しているほどだ。それは何となくでも理解している人もいるでしょう。

匂いによる刷り込み

人は嗅覚から与えられたニオイによって情報を収集する、しかもそれらは中枢機能とも言える記憶の中で長く残り続けるというのです。『プルースト効果』と呼ばれるそれは、ニオイによって特定の記憶が目覚めて、良いものだったか悪いものだったかを真っ先に思い出すというのだ。それも1年という長い期間もの間、ずっと残り続けるというのだから嗅覚もバカに出来ません。またこうした記憶の残り方には喜怒哀楽・恋愛感情といったものと密接な関係があるとも発表されている。

自分たちの生活を見返して見ると、実は身近にある匂いとは何かを知ろうとすれば一定のパターンを持つ人もいる。これも個人差はありますが、そうしたプルースト効果により残りやすい匂いの代表格はあるのか、少し見てみよう。

記憶に残りやすい匂いとは

フローラル系

柔軟剤にも頻繁に利用されている『フローラル系』については、馴染みがある人も多いはず。バラを始めとした香りがつめ込まれたそれは、精神を落ち着かせる作用を持っている。この匂いを嗅いでいると落ち着く、安らぐ、といった作用は一度でも緊張する場面で嗅いだからこそ残っているのです。

柑橘系

オレンジを始めとした『柑橘系』の香りもまた、日本人からすれば親しみあるものだ。作用として気分を明るくして幸福感を感じさせてくれる効果を持っている。炬燵でみかん、というセット方式で幸せと感じるのは物理的・精神的に良い影響を相乗効果でもたらしてくれていたようだ。

樹木系

自然溢れる公園で『樹木系』の香りを嗅ぐと落ち着くという人もいるでしょう。効果としても健康面に大きな影響をもたらし、神経系や循環器系、呼吸器系に影響をもたらし、精神安定への推進も実証済みとのこと。人体と匂いとの関係を侮ってはいけない代表格と言える。

記憶に残したくない臭いの効果

良い香りならいつまでも残り続けると言われていますが、それは同時に嫌な臭いも記憶してしまう事を意味している。つまりだ、一度でも自身が不快と感じた臭いを嗅いだら、精神に悪影響を及ぼす。例としては、苛立ちなどの感情面もそうだが、頭痛や吐き気といった身体的に害悪をもたらすことも含めてだ。

悪臭と呼ばれるものになると、日本でも不快な臭いが生じないようにする悪臭防止法が施行されているくらいです。人間の生活でどれだけニオイが影響を与えるか、それは国そのものが証明しているのだ。

ニオイの効果は侮れない

中には匂いを嗅いでいるのが苦手という人もいるでしょう。これもまた個人差があるものの、それでも特定の匂いを好んでいるものだ。どんな匂いの、どういう系が好きというのは人によって変わってきます。1つはっきりしているのは、一度印象深い場面で嗅いだ匂いほど半永久的に残り、忘れた頃に嗅いだら思い出したことがある、なんて経験はないだろうか。それこそ、匂いというものがもたらす影響力の大きさを物語っています。