統計から見る、日本人男女の差異

匂いについて語り始めると色々な意見が飛び交います。好きな匂い、落ち着く匂い、一日一回は匂いを嗅がないといけないなど、多様な反応が返ってくるので面白い。ただ匂いと呼称されるものが全て良い物とは限りません。このサイトでは人間の生活において切り離せない『匂い』について話をしていこう。

匂いを楽しむ代表格

香道と呼ばれるような伝統芸道が存在した日本でも、匂いや香りを楽しむのは嗜みなのです。また調べていくと見えてくるのは、香道をしているのは必ずしも女性ばかりではない、という点だ。情報を整理していく中で、香道が流行り始めた平安時代以後は貴族中心で親しまれていたとある。そこには男女どちらかといった記述はなく、していたのがどちらかといったようなニュアンスも存在していないのです。つまり当時から香道は男女関わらずしていたといえますが、日本社会で香水などを男性が使うと下品だと考えられていた。これは一重に化粧品としての流通、並びに偏見から生まれたと分析できます。

いつの間にか社会通説にまでなってしまったことで、日本人男性が香りや匂いを楽しむ習慣は廃れてしまった。実際、筆者の父も香水はもちろんだが自身が香りに関係するものをあまり好みません。ちょうど世代的に団塊といえるので、やらないのではなくやるのが恥ずかしいといった方が適切かもしれません。

ですが今の御時世、『男が香水を使うなんて不謹慎だ!!』という方が時代遅れなのも事実。むしろ使用するのが当たり前になり、規範になりつつあります。特にそうした傾向に見られるのが、社会人以上になると良く見られる。

匂いを気にしている人は多い

人が一番気にするのはニオイの中でも『臭い』の部分だ。年齢に関係なく、他人と接している時間において不快に思われていないだろうかと気にしてしまいます。学生時代は特に多感な時期とあって、汗のの匂いなどを意識する男女はとても多い。筆者の時もそうだったが、体育や武道など体を動かす授業の折にはクラスメイトの大半が制汗剤などを持ち込んでいたものだ。ただ今でも中には持ち込み禁止と規定されているところも多く、どうすれば汗をごまかせるかと悩んでいる人も多い。

学生の身分では香水を使うのは流石に校則に抵触するため、公にダメだと呈しているところもあります。ただ女子学生はところ構わず使用しているのが常態だったので、あまり意味はなかった。ただ学生からステップアップして社会人となると、男女構わずに使用し始めます。それは別段特別なことではなく、当たり前のこととして人々はデオドラント対策に興じた。

実際、統計的に見ても男女年齢に関係なく誰もが今はなるべく自身、あるいは衣類に香りを付ける事が普通になっている。中でも特に利用されているのが、このようになっています。

柔軟剤(香り付き) 洗濯洗剤(香り付き) 衣類用消臭スプレー
男性 23% 21.3% 16.5%
女性 55.3% 37.7% 29%

まだまだ統計的に見れば女性よりも利用頻度は少ないが、若者を中心として使用するのが普通になっている証拠でしょう。この数字がかつては一桁ないし0に近かったかと思うと、信じられない数字と受け取る人も多そうだ。

匂いを使用する理由

数字的に見れば利用する人が増えたことだけは分かる。しかしこの数字から、『どうして匂い付けを使用するようになったのか』という理由を問いかけてみると、そこははっきり男女間で大きな隔たりがあった。

癒し目的 身だしなみ 体臭予防
男性 27.1% 45.8% 41.7%
女性 68.3% 37% 32.8%

見て分かるように、女性は癒しという点に絞って香りの利用を率先して行っている。使用している香水に違いがあるのはそのためだ。一方で男性で特に多かったのは、『他人に対する配慮』という周囲との秩序を望んでいる傾向が特に強いのです。体臭予防を答えた人もいますが、やはり男性も他人から臭いと思われたくはないと思っている人が多いようだ。女性も低くはないが、周囲への匂いに関する気配りを重視しているのは、今は女性よりも男性の方が特にその傾向が強いのかもしれません。

少数派の意見として

またこんな意見もあります、香水を始めとした香りを利用している人の中には、他人との画一化を望んでと答えている人がいる。理由も目立ちたいから、同性に差をつけるため、といった物が多い。これはどちらかと言えば10代の学生に見られる傾向だ。学校の校則を違反してまで香水を使っている、それで自分は他人とは違うんだと主張しているようですが、停学処分寸前だということは瑣末な問題のようだ。

匂いに関する価値観

統計的に少しずつ日本人男性も香水などの利用は盛んになってきている。ドラッグストアなどでも男性用のオーデコロンなどが多数売られているので、購入できる場所は増えた。ただ利用目的については癒しよりもあくまで身だしなみとしてのマナーとして見ているので、女性のように自分を癒やす目的で利用しているのとは異なっている。

今はそのようになっていますが、いずれは男性も身だしなみとして定番となれば香水選びに対する考え方も変わっていく可能性は大いにありそうだ。